2020.08.31

ファクトチェックとは?フェイクに騙されないために

ファクトチェックとは

世間に出回るニュースの中には、フェイクニュースも紛れ込んでいます。

残念なことに、このフェイクニュースに騙されてしまう人は多く、真実よりもデマの方が大きく出回ってしまうケースは良くあります。
フェイクニュースに騙されないためにも、ファクトチェックが重要です。

そもそもファクトチェックとは何なのか、またフェイクニュースに対するファクトチェックの重要性について解説していきます。

ファクトチェックとは

ファクトチェックとは、事実検証や事実確認のことを意味します。

具体的には社会に出回る情報やニュースが事実であるかを調べ、その工程を記事にして正しい情報を発信していく行為です。

ファクトチェック自体は、一定の主義や主張、党派、集団などの批判や擁護のために行われるものではありません。
あくまでも、公平な立場で情報が正しいかどうかだけを検証し、発信しています。

ファクトチェックの重要性

フェイクニュースは誰かが故意で発信する、誤った情報や捏造された情報のことです。

正確性や妥当性のない情報が出回り、それが拡散されると社会に悪影響を与える可能性があります。
例えば、「ある食品に異物が入っていた」とSNSで拡散された場合、その食品会社に非難が殺到するのは想像が付くでしょう。

食品会社は商品の自主回収や製造工場の確認などをしなければなりません。
また、事実確認ができるまで製造や出荷の停止が必要であり、取引先や消費者などにも迷惑がかかります。
異物が混入していた情報が出回った段階で、消費者からの信頼を落としているので、今後の売上にも大きな影響を与えるでしょう。

しかし、もし混入事件が投稿者による悪意のあるフェイクニュースだったら、食品会社に全く非がないのも関わらず、社会全体を巻き込む騒動へと発展してしまいます。結果的に、デマが拡散された会社を窮地に立たせてしまう可能性があります。

拡散されたフェイクニュースを完全に消すことは難しいとされています。
そのため、被害を最小限にとどめたり、未然に防いだりする意味で情報の発信者はファクトチェックをし、正しい情報を発信しなければなりません。

フェイクニュースに騙されないための心構え

まず、情報を広める前にフェイクである可能性があることを、頭に入れておきましょう。

出回っている情報には嘘もあるという意識を持つだけでも、情報に対して疑問を持てるようになり、嘘だと分かったらすぐに訂正もできます。

そして、騙されないように情報の出所の確認や、複数の情報を参考にして事実が本当かチェックすることも大事です。

具体的な取り組みを紹介

フェイクニュースかどうか判断するには、次の取り組みを心がけていきましょう。

・情報の発信者や筆者が誰かチェックする
出回った情報の発信者や筆者が誰なのかチェックしましょう。
専門家執筆や監修の記事だった場合、所属先や経歴などから信頼できる専門家かどうかチェックします。
また、実在する人物であるかどうかも確認が必要です。

・掲載元や時期の確認
掲載先のメディアも素人が作ったメディアサイトなのか、それとも出版社や専門家立ち上げたサイトなのかどうかによっても、情報の信頼度や信憑性は変わってきます。
また、古く未確認の情報が最新情報として出回っていることも多いです。
掲載時期が確認できる記事であれば、いつ掲載されたものか確認しましょう。

・外部リンクを見る
専門的な内容の場合、それを裏付けるものがあるはずです。
ファクトチェックされた記事であれば、外部リンクや出典元を表示している場合が多いです。
もしある場合は、そこを確認すると事実確認をしましょう。

・他の情報も見る
1つの記事では信頼できる情報か判断が付きません。
そこで、似たような内容があれば別のメディアや筆者の記事も見比べてみましょう。
最初に見た記事と他の記事に矛盾がないか、複数の記事を読めばわかってきます。

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企業や個人がとれる対策

情報を得たり、自分から発信・拡散したりする際は、まず信頼できる情報を得ることが一番の対策です。

信頼できる情報源は、政府や自治体から発信されているもの、新聞社・テレビ局・ラジオ局といった公的なメディア、気象庁や気象情報会社が挙げられます。
公的な情報を得られない場合は、無暗な発信や拡散は避けることも大事です。
発信や拡散をする前に一度保留し、本当だと確信を得た時点で発信していきましょう。

また、いつフェイクニュースの被害を受けるか分からないので、企業や個人は常に情報を得る体勢を整え、炎上が大きくならないうちに正しい情報を出して被害を抑える対応が必要です。

ネットで簡単に情報が手に入るようになりファクトチェックの重要性が高まり、世界的に取り組まれています。
一人ひとりがファクトチェックの意識を持って情報の取得や発信を心がけることが、フェイクニュースの撲滅につながると考えられるでしょう。

編集部のコメント

ファクトチェックとは世の中に不必要なものでしょうか?答えは”否”です。

なぜなら、日々たくさんのフェイクニュースが生成されており、人々の怒りや悲しみなどの感情を増幅させ、危険な思想を抱かせてしまう可能性があるからです。
海外国内含めて多くの団体が普及活動に邁進していますが、まだまだ人手が不足している。ファクトチェッカーの育成が追い付いていないという状況もあります。

企業や個人がとれる対策は限られたものではありますが、まずはファクトチェックの方法や定義を知っておくこと、フェイクニュース・デマ情報がこれだけたくさんあるという現状を知っておくことが大事です。
いずれ、国も対策を迫られるときがくるかもしれません。我々も被害にあわないために、とれる対策から実践していきましょう。

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編集部

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