フェイクニュースの定義と分類
今回はフェイクニュースの種類についてご紹介していきます。
ファイクニュースとはそもそも何なのか?
そしてこれまでにどんな事例がありどんな被害を及ぼしたのか?
知りたい方は、ぜひご覧になってください。
フェイクニュースの定義について
そもそもフェイクニュースというのは定義が難しいとされているものです。
政策文書においては「disinformation(偽情報)」や
「misinformation(誤情報)」として扱われることが多いですが
どちらもフェイクニュースを発信させた人物に”悪意”のあるものが
フェイクニュースとして扱われる定義となっている傾向にあります。
フェイクニュースの分類
フェイクニュースは損害を与えることや人を騙す目的でデマとして広げています。
分類としては以下の7通りあります。
・100%誤った情報で人を騙し損害を与えることを目的としている
・元情報に対して人を騙すための加工がなされている
・元情報の出どころが別のものに変えられている
・元情報が異なるコンテキストと一緒にシェアされている
・ある事柄や人物に濡れ衣を着せるためにミスリーディングな情報として扱っている
・見出しや画像、キャプションといったコンテンツが正しく示されているものではない
・損害を与える目的ではないが、騙すことを企んでいる
このようなデマ情報を拡散させる理由から、
フェイクニュースはさまざまなものに分類されています。
この分類はFirst Draftと呼ばれる研究機関と連携して
ネット上の報道の質を向上を目的に動く非営利団体が分類したものです。
これは2016年に起きた米大統領選挙の最中に出回ったフェイクニュースから分類をおこなっています。
事例の紹介
続いて分類ごとにどんな事例があるかをご紹介していきます。
今回は記憶に新しい2011年以降日本で起きたフェイクニュースを取り上げていきます。
災害時のフェイクニュース
災害によってさまざまな悲しみに打ちひしがれ、
今後をどうすべきかで悩む最中であっても混乱を招こうとする人がいます。
このような状況下だからこそなおのこと情報には敏感になってしまい
多くの人が騙されてしまい被害にもあってしまいます。
具体的な事例として、
2011年3月の東日本大震災直後、被災地で外国人による犯罪が横行しているというデマや
2016年4月、熊本自沈の直後に動物園からライオンが放たれたというデマがありました。
これらのフェイクニュースを信じてしまった人は多く、
どちらも一時騒然となり、警察も動く騒ぎになったのです。
キュレーションサイトでのフェイクニュース
2016年、株式会社DeNAが運営するキュレーションサイト「WELQ」にて
「ココロとカラダの教科書」という記事が公開されていました。
この記事は健康についてのさまざまな情報が記載されており、
多くの人が参考になる内容ではありましたが、
その中の一部の情報が医学的知見を有した専門家による監修がなされていませんでした。
内容に虚偽があるというだけには留まらず著作権法や薬機法、
医療法又は健康増進法に違反すると判断される記事もいくつか掲載されていたため、
盗用・剽窃被害を受けたライターや医療関係者からの指摘も相次いだ事例となりました。
選挙時でのフェイクニュース
2018年の沖縄県知事選の際、「沖縄県知事選挙2018.com」というサイト内にて
一人の立候補者を批判する情報や動画が掲載され出回りました。
この被害を受けたのは元タレントの玉城デニー氏です。
フェイクニュースは出どころ不明のものであり、
玉城氏に大変大きな被害を与えたものの、現在も無事に沖縄県知事として活躍しています。
サイト上に挙がった情報は選挙前には削除されたものの、動画はYouTubeに残ってしまいました。
選挙終了後には全て削除されましたが、
こうして出回った情報というのは誰かしらが保持し続ける可能性があることを理解すべき必要があります。
フェイクニュースとの付き合い方について
ファイクニュースは個人が情報を意図的に発信できるSNSだけではなく
情報メディアを仕事にしている人からも出回ってくることがあります。
出どころがしっかりしており、根拠もきちんとしているのであれば
なおのこと真意かどうか分からないでしょう。
情報に惑わされないためにも冷静になって考え、すぐに影響されないことが大切です。
大きな被害を及ぼすものにはいくつかの画像や映像がアップされます。
たった一つの情報では嘘である可能性が高いと判断しておくことで
フェイクニュースに騙されない生活を送れるはずです。
今後もフェイクニュースはたくさん出回っていきます。
特に日本では災害時により混乱を起こそうとデマを流す者が多くいます。
そういった状況下で情報に踊らされないためにも、
日頃からフェイクニュースと上手に付き合っていくことが大事になるでしょう。
フェイクニュースは多大なる影響を与え兼ねません。
きちんとした定義は明確ではありませんが、
情報を発信した本人に悪意があり、それに多くの人が混乱しているのであれば
フェイクニュースに分類されるでしょう。
またフェイクニュースはさまざまな種類があります。
中でも災害時に人々を恐怖に陥れるデマは許しがたいもので、
今後も私たちが注意しなければいけない存在です。
フェイクニュースには簡単には騙されない意識が重要になってきます。
編集部のコメント
フェイクニュースの定義や種類について解説をしてきました。
完全に間違っている情報や、だますために元情報をゆがめているもの、
元情報のソースを変えているもの、ミスリーディングな情報の利用や
見出しやキャプチャがコンテンツを正しく示すものでない、
損害はないがだますことを目的としている、など
さまざまなフェイクニュースが出回っています。
世の中にはどのようなフェイクニュースがあるのか、
そのフェイクニュースは何故生まれたのか、それらを知ることが
SNSとうまく付き合い、正しい情報を受け取る事において大きな役割を果たすと思います。
「フェイクニュース」の定義、なぜデマが拡散する?
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