2021.12.20

「学歴フィルター」は存在?マイナビの誤送信メールに物議 人事・採用担当者がすべき炎上リスク対策

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新卒学生たちが就職に向けて、企業にインターンシップを申し込むピーク時期である12月。
大手人材企業である株式会社マイナビから誤送信されたメールに就活生たちは騒然となった。

事象の詳細とともに、企業がすべきリスク対策について考察したい。

事象の詳細

問題となったのは、2021年12月6日にマイナビから送信された、ある企業のインターンシップ募集メールである。
2023年卒の就活生約1万6千人に誤送信されたメールの件名には「大東亜以下⑨」と記載されていた。

 

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※Twitterより引用

「大東亜」というのは、関東圏の中堅私立大学群「大東亜帝国」の大東文化大学、東海大学、亜細亜大学を指す。

この3大学「以下」の学生たちと「以上」の学生たちを学歴でフィルタリングしているのではないかと物議を醸し、Twitterを中心としたSNSで炎上する結果となった。

投稿数の推移グラフ

※調査概要を基に編集部作成。

■調査ツール:TDSE提供のソーシャルアナリティクスツール「Netbase」を使用
■調査キーワード:「大東亜以下」「マイナビ」「学歴フィルター」
■調査期間:2021年 1 2月6日~12月17日
■取得言語:日本語
※Decahoseとは、ツイートデータの10分の1の母集団のこと。10分の1のデータを実態に近い数値にスケーリング(拡張)して調査。
※その他の仕様は「Netbase」の仕様に準拠

 

12月6日には、「大東亜以下」というワードがTwitterのトレンドに入り、就活生以外の関連ツイートも増加したと想定できる。

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※Twitterより引用

今回の誤送信に対し、マイナビはメール配信作業とは別の作業時にコピーしたテキストを誤ってペーストしてしまったと謝罪。学歴フィルターの存在は否定した。

学歴フィルターを巡っては過去にも炎上していた

マイナビの誤送信メールによって炎上した「学歴フィルター」問題。しかし、学歴フィルターを巡り、過去に炎上した事例はいくつか存在する。

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※Twitterより引用

帝京大学に通う女性が自分の通う大学名で会社説明会を予約しようとしたところ、満席と表示された。しかし、早稲田大学で選択すると、「予約可能」だったという暴露ツイートは2018年当時、大きな話題となった。

また、株式会社ゆうちょ銀行やキャノン株式会社でも申し込みフォームの大学名によって予約受付の表示が変わるということを就活生たちがツイート。多く拡散され、炎上した。

じつは肯定的な声も多い

学歴フィルターで区別されてしまう該当学生たちにとっては、不快であることは間違いない。
しかし、企業が学歴フィルターを設けることに関しては否定的な意見だけではない。

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※Twitterより引用

また、世の中への影響力が大きい著名人も肯定的な意見をツイートしていた。いいねの数から同様の意見を持つ人が多いのではないかと想定できる。

 

Twitter引用画像

※Twitterより引用

実際のところ、毎年何万人という学生がエントリーするような大企業であれば、学歴で応募者をふるいにかけるという方法は否めないのかもしれない。

企業と学生がお互いに向き合い、じっくりと話せる時間は限られているからだ。入念な採用計画を立てなければ、企業の経営にも影響することが考えられる(関連記事はこちら)。

学生たちに疑念を抱かせないようにするためには

学歴フィルターを設けていてもいなかったとしても、学生たちに疑念を抱かせないようにすることが炎上を回避し、企業の信頼性を守るためには肝心といえる。

そのために、推奨したいのが以下の3つである。

1.社内のチェック体制の構築

メール送信先のダブルチェックや会社パンフレットや社内外の配布資料などをどのタイミングで誰が確認するのか、チェックフローを構築すること。
また、インターンシップや会社説明会の募集フォームの選択肢ごとの動作・表示を慎重に確認することが重要だ。

2.クリエイティブリスク診断

人事・採用活動に関連するプロモーションやクリエイティブに炎上する要素がないかを精査するための方法が「クリエイティブリスク診断」だ。
過去の炎上事象と照合し、リスクを分析するだけでなく、広告などに起用を検討する著名人の過去の発言や行動を洗い出すことで、起用すべきか否かを判断することも可能である。

3.WEBモニタリング

WEBモニタリングにより、Twitter、InstagramなどのSNSやはもちろん、就職掲示板や企業の口コミサイトなど、あらゆるプラットフォームを監視することも有用である。
炎上に繋がりそうな学生の投稿などをいち早く発見し、対処することで炎上を回避することができるだろう。

 

※シエンプレが扱うSNS・WEBモニタリングサービスの概要資料は以下からダウンロードできます。


 

SNS/WEBモニタリングサービスの概要資料