フェイクニュースってなに?面白いものもあるって本当?
ネットやSNSでフェイクニュースという言葉を目にすることはありませんか?
言葉だけは何となく知っていても、
実際どんなものなのかわからないという方も中にいるでしょう。
今回は、フェイクニュースとは一体どのようなものかご紹介していきます。
フェイクニュースとは
フェイクニュースという言葉を聞いたことがある方の中には、どんなものなのかはよくわかっていない方もいるでしょう。
フェイクニュースとは嘘やデマ、偽情報や誤情報、
扇情的なゴシップなどの情報がネットやSNSで拡散され、
現実世界に影響を及ぼすというものです。
特定の誰かを攻撃する目的で意図的に発信されたものからちょっとした悪ふざけのつもりでおこなったものなど、
さまざまなものが存在し、センセーショナルな内容も多く見られます。
フェイクニュースの問題点
ただのデマや偽の情報がネットに流れているだけでは大きく取り上げられることは少ないですが、
フェイクニュースには現実世界に影響を及ぼすという問題点が挙げられます。
実際にフェイクニュースが原因で逮捕された例や裁判に発展したケースもあり、
フェイクニュースによって無実の人が傷つけられてしまうというのが大きな問題点です。
近年話題となったフェイクニュースの事例
近年話題となったフェイクニュースを2つご紹介しましょう。
・トイレットペーパーがなくなる
新型コロナウイルスが世界中で蔓延している中、店頭からトイレットペーパーがなくなった光景を覚えている方も多いでしょう。
「コロナウイルスの影響で中国から原材料が輸入できなくなり、トイレットペーパーがなくなる」というデマ情報がSNSで拡散され、トイレットペーパーや紙製品の買い占めが起こりました。
コロナウイルスの社会的不安がパニックを招いたフェイクニュースの事例です。
・常磐道あおり運転事件
近年あおり運転への危機感が高まっており、2019年茨城県の常磐自動車道で起こったあおり運転の事件を覚えている方もいるでしょう。
あおり運転の被害を受けた人のドライブレコーダーに記録されていた運転していた男性と、その一部始終をケータイのカメラで撮影していた女性が逮捕された事件です。
このドライブレコーダーの映像が報道されると、ネット上では犯人探しが始まり、ケータイで撮影していた女性とされる人の実名が公開されました。
しかし、公開された情報はデマで、女性は事件と全く関係のない人でした。
犯人が捕まったことで事態は収束しましたが、名前を公開された女性はネットの投稿者と拡散した人を起訴し、勝訴しています。
ネットで大人気のフェイクニュース事例
センセーショナルな内容のフェイクニュースが多い中で、
ネットで大人気となったフェイクニュースも存在します。
・手を洗うオランウータン
2019年11月にアメリカフロリダ州にある大類人猿センターは、オランウータンが石鹸を使い、手洗いをする動画をYouTubeに投稿した。
この映像を投稿した飼育員は数週間前にも動画をツイッターに投稿していたのだが、その後に動画が話題となりツイッターで拡散されました。
その際に情報に尾ひれがつき、「新型コロナの影響で飼育員が手を洗っている様子を見てオランウータンが真似した」というデマの噂が広がったのです。
デマの影響を受けてセンターは2020年4月にこの動画を削除することを決定しました。
フェイクニュースの見破り方
さまざまな情報が広がり、簡単に手に入れられる現代では、フェイクニュースと知らずに情報を手に入れることもあるでしょう。
フェイクニュースに惑わされないためには、見破るポイントを知っておくことも大切です。
・情報の出所を調べる
目を引く情報を見つけたら、情報の出所を調べましょう。
記事が掲載されているリンクや掲載時期を調べ、信用できる情報源が使われているかを確認することが大切です。
・複数の情報を調べる
ネットだけでなく複数の情報源で同じ情報を確認しましょう。
色んな視点で情報を見ることによって偏った視点にならず、情報を精査することができます。
元々は正しい情報でも尾ひれがついたり、情報が歪曲してしまったりしてフェイクニュースになる可能性もあります。
安易に拡散してしまう前に、一度立ち止まってしっかり情報を精査することで、フェイクニュースを見破れるようになるでしょう。
編集部のコメント
語弊があるかもしれませんが、フェイクニュースは面白いものです。
なぜなら、フェイクニュースを作り出している人は
それを意識しているからです。
過激な文言や見出しを使って、
あたかも真実かのような画像や動画を掲載する。
そういった情報が好きだと分かっていてやっているのです。
今ではフェイクニュースであるか否か検証をおこなって発信している団体もありますし、
自分で調べれば分かるケースも多くあります。
いくつか事例を紹介してきましたが、
紹介したのはほんの一部で毎日何十何百という情報がネット情報に溢れています。
既に社会問題化しているのです。
ときには社会の分断や対立を生んでしまう可能性もはらんでいます。
情報を鵜呑みにせず、検証をおこなって真実を見極める力が必要です。
一人ひとりの自覚や責任が問われているのではないでしょうか。
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