以前からインターネット上で発信される情報の中に、フェイクニュースと呼ばれるものが存在していました。
しかし、コロナ禍によって先行きが不安になってきたことから、フェイクニュースが急激に増加してしまったのです。
フェイクニュースが増加した今、何を基準に見分けたり判断したりするべきでしょうか?
フェイクニュースが増加!? その理由は?
インターネットが普及する前の時代でも、世の中にはフェイクニュースと呼ばれるものはありました。それが”噂”というものです。
この噂の捉え方次第では誤った情報が拡散されてしまったり、意図的に嘘の内容を噂として流そうとしたりというのはあったのですが、広がり方は限られたものでした。
しかし、インターネットが普及したことで、フェイクニュースをより短時間で拡散できるようになっただけでなく、誰もがフェイクニュースの発信者になれてしまいます。
そのため、フェイクニュースに触れる機会も増え、また無意識にフェイクニュースを発信してしまう可能性も高くなっているのです。
フェイクニュースの見分け方
簡単にフェイクニュースの見分け方を解説します。
・情報源はどこか
見つけた情報を記事だけで判断しないで、内容をしっかりと読んでから記事が掲載された時期や掲載元、記事の著者などを確認しましょう。
外部リンクがある場合、参照元が正確な情報であるかも確認すると良いでしょう。
・文章に推測が含まれているか
文章の中で情報が断定されておらず、「おそらく」や「~らしい」と使われている場合は、情報が確定しているとは言いにくく、書いている人の予測が含まれていることが分かります。
・複数の情報と比べる
ネットでの情報であれば1つの記事だけでなく、新聞やテレビなどの他のメディアでどのような内容で伝えられているかを確認しましょう。
同じ内容であってもいくつかの情報と比べることで、意味が変わってくる場合もあります。
・記事を書いた人はどんな人か
記事を書いた著者について知ることも、フェイクニュースを見分けるために必要です。
今までの記事を読み返したり、発言を見たりすることで分かる部分もあります。
騙されないための重要な心構え
噂や興味深い内容に限って広まりやすいため、フェイクニュースが身近な所に迫ってきています。
騙されて嘘を信じないために、何をするべきでしょうか?
・違和感がないか
・客観的に見ているか
・見出しが過激ではないか
・掲載しているサイトの評判はどうか
・記事を共有している人を確認する
まず見出しの内容から記事に興味を持つ人が多いため、過激な見出しや興味深い言葉で誘い出すことが多いでしょう。
記事を読む場合は読んでいて違和感がないか、おかしいと疑問に感じないか、常に客観的に読む心を持ちましょう。
過激な言葉や攻撃的な内容、飛躍した内容では信ぴょう性が低く感じるため、掲載サイトの評判なども確認するのが良いでしょう。
またSNSなどで記事を共有している人がいる場合、共有している人のアカウントを確認して、同じ言葉や内容が多い場合はbotによる可能性も高いでしょう。
具体的なフェイクニュースを紹介
現在、新型コロナの影響によってさまざまなフェイクニュースが飛び交うようになりました。
特に新型コロナに関するものは、まだ治療や対処法などが知らないことが多いため、フェイクニュースと知らずに広げてしまう人もいたはずです。
そこで具体的なフェイクニュースをいくつかご紹介します。
・トイレットペーパー不足問題
新型コロナが流行してすぐに、トイレットペーパーが不足するというフェイクニュースが拡散され、全国でトイレットペーパーが一気になくなるという事態が起こりました。
これは、中国がマスクと同じ材料でトイレットペーパーを製造しているという情報がSNSで拡散されたためで、一時期キッチンペーパーやティッシュペーパーまで不足する事態となりました。
・4月1日にロックダウン
新型コロナの感染拡大で世の中が不安定になっている状態で、SNSを中心に「4月1日にロックダウン(都市封鎖)」という内容が一気に拡散されました。
これも「民放に連絡が入った」や「安倍総理が緊急会見」など、最もらしい言葉と一緒にチェーンメールのように拡散されていきました。
フェイクニュースの巧妙化とリテラシーの向上
フェイクニュースはどんどん巧妙化していき、拡散されやすい状況にあるのが現状ですが、特に若者世代のリテラシーの向上によって情報を正しく活用できるでしょう。
またネットが普及している時代には、リテラシー教育を徹底させることがフェイクニュースを拡散しない、見極めるためにも必要です。
コロナ渦で急増したフェイクニュースの見分け方を解説しました。
簡単に情報を拡散したり発信したりするのではなく、フェイクニュースかどうかを確認することが大切でしょう。
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編集部のコメント
具体的なフェイクニュースを挙げてチェック方法を実践してみましたが、みなさんは同じような手順で検証、確認ができていましたでしょうか。
おそらく多くの人が初見だったのではないでしょうか。 著者も普段からこういった検証ができているわけではありません。
疑わしい情報があった場合には実践していますが、多くの情報はそのまま読み流しています。
ただ、情報の出所はかなり重要視していますし、細かくチェックするようにしています。
誰がいつどのメディアで発信しているのか、これは一つの価値判断になるのではないでしょうか。
また、情報ソースはしっかりあるのか?フェイクニュースを見分けるためには、常に実践したい考え方です。
※シエンプレが扱うSNS・WEBモニタリングサービスの概要資料は以下からダウンロードできます。