情報 精査

最近ではSNSの普及によって、さまざまな情報が目に入るようになりました。
しかし、情報の中には嘘の情報も多くあります。
そのような嘘情報を信じて踊らされないためには、
1つひとつの情報を精査することが重要です。

どうして情報の精査が必要なのか、
またどのようにすれば精査する力が付くのがご紹介しましょう。

精査とは

情報を精査すると言っても、どういうことなのかあまりわからない人もいるでしょう。
「精査」とは、「くわしく調査すること」という意味です。

それ以外にも、
「よく調べてから考えること」や
「完成したものが正しいかどうか確認すること」といった意味があり、
情報の精査として使われる場合にも当てはまるでしょう。

 

精査の必要性

インターネット上には、非常に膨大な量の情報が溢れています。
もちろん全ての情報が正しいものではなく、
根拠がないのに拡散されてしまう嘘情報も多くあります。
情報を精査する力がないと、嘘情報を拡散する1人になってしまうリスクが高まります。

また、嘘情報を信じて実践したことで、自分にとって良くない結果を招く場合もあります。
簡単に情報が手に入る時代だからこそ、
流れてきた情報が本当に正しいものなのか判断する能力を付けることが重要になるのです。

嘘情報事例を5つご紹介

実際に拡散された嘘情報の事例をご紹介しましょう。

「有害物質が雨に溶け込んで降ってくる」

2011年の東日本大震災時には、
千葉県の製油所で火災が起きたときに
有害物質が雨と一緒に降ってくるという嘘情報が広まりました。
このように災害時には、人々の不安な気持ちによって
間違った情報が広がりやすい傾向にあります。

 

「動物園からライオンが逃げ出した」

2016年の熊本地震の際には、
動物園からライオンが逃げ出したという嘘情報がSNSで拡散されました。
この嘘情報を流した人は特定され、業務妨害の罪で逮捕されています。

 

「ローマ法王がトランプ支持を公式表明」

ドナルド・トランプ氏が大統領に当選した裏側では、
さまざまな嘘情報が飛び交っていたと言われています。
ローマ法王が本当にトランプ氏を支持していると信じた人が投票することで、
本来の投票結果に影響を与えたと考えられます。

 

「トイレットペーパーが手に入らなくなる」

2020年2月頃に、

「新型コロナウイルスによって
 トイレットペーパーの生産地が打撃を受け品切れになるだろう」

という嘘情報が拡散されました。
この嘘情報によってトイレットペーパーの買い占めが起こり、
日本全国で品切れ状態になる事態が引き起こされました。

 

「新型コロナウイルス感染対策に緑茶が有効」

新型コロナウイルス対策関連の嘘情報は非常に多いです。
緑茶に含まれているEGCGという成分が
ウイルスを抑制する効果を持つ可能性が示唆されていますが、
実際に研究結果として効果があるかどうかは判明していません。

正しい情報を得るためには

正しい情報を得るためには、世の中に出回っている膨大な情報に触れなければなりません。
そしてその中で情報を精査し、間違った情報を排除していくことが必要不可欠です。
具体的には、1つの情報だけで判断しないことやソース・根拠を確認すること、
物事を多角的な視点でみることなどが重要になります。

精査する力をつければ仕事上の強みにもなる

情報を精査する力は、仕事でも役立ちます。
現代社会では、情報やデータはビジネスで非常に重要な立ち位置を占めています。
多くの人がインターネットやSNSを通して情報を得ている時代だからこそ、
企業側はいかに情報を上手く提供していくかどうかが求められています。
情報精査能力は、マーケティング力に直結するでしょう。

玉石混交の情報が飛び交う今の時代だからこそ、情報を精査する力が求められています。
嘘情報に踊らされないためにも、目にした情報が本当に正しいのかどうかを見極め、
情報を活用できるようになりましょう。

情報を取捨選択するコツを解説。今こそ選択力が必要。

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編集部のコメント

世の中に点在するフェイクニュース。
あまたある情報の中から、フェイクニュースに騙されず正しい情報を受け取るためには、
情報の「精査」が必要になります。

受け取った情報を鵜呑みにせず、本当か?と疑うことが大切です。

精査の手法の一つとして、
一方的な意見ばかりを見るのではなく、多方面の立場にたって情報を収集することが大切です。
そうすることで、偏った意見に惑わされることを防ぐことができます。

正しい情報を入手するためには、複数の情報を比較して裏をとる習慣づけが有効です。

仕事上でインターネットを使うことも日常だという方も多いかと存じますが、
情報が氾濫している時代だからこそ、
よりよい情報や正しい情報を知っていることが強みになるのではないでしょうか。

 
 
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編集部

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