まとめサイトを見るときはフェイクニュースに気をつけよう
まとめサイトには気になる話題の概要が抽出され、一連を把握できるようにわかりやすくまとめられているのでチェックしている人は多いでしょう。
しかし、そのまとめサイトの中にはフェイクニュースサイトに分類されるものも紛れています。
フェイクニュースサイトとは何か、またフェイクニュースだと見抜く方法や被害にあったときの対処法についてご紹介しましょう。
フェイクニュースサイトとは?
フェイクニュースサイトとは、政治や社会、健康など内容は問わず事実確認が明らかになっていないニュースや、捏造されたニュースの記事がまとめられているWebサイトのことを指します。
偽りのニュースばかり掲載されているので、偽ニュースサイトとも呼ばれています。
似たものに虚構新聞がありますが、虚構新聞はしっかり偽のニュースであること明示した上でニュースを配信しているジョークサイトです。
しかし、フェイクニュースサイトは社会にも影響を与える可能性が高く、悪質性のあるサイトです。
事実のニュースを取り上げているまとめサイトであっても、フェイクニュースの数が多かったり、検証せずにデマを拡散させていたりすれば、それも一種のフェイクニュースサイトと言えるでしょう。
フェイクニュースサイトが生まれる背景
フェイクニュースサイトが生まれる背景には、広告収入で稼ぐ人が増えていることが影響していると考えられます。
広告収入は記事ページ内に広告を埋め込み、アクセスした人が広告をクリックすることで発信者に報酬が入る仕組みとなっています。
たくさんの人がアクセスし、広告をクリックすればするほど稼げる仕様なので、それを狙うためにはアクセス数を増やす必要があります。
そこで役に立つのは、感情が揺さぶられやすい話題ばかり取り上げられるフェイクニュースです。
驚きのある内容に人は惹かれやすく、自然と気になってしまうものです。
その心理の利用にフェイクニュースは丁度良く、インチキなネタでアクセス数のアップを図っています。
実際、米国大統領選の時期に多数のフェイクニュースサイトらしいドメイン名が取得されているのが確認されており、さらにフェイクニュースで数千万円の広告収入を得た運営者もいるという話もあります。
また、SNSではフォロワーやリツイート、いいねの数が重要視される世界です。
有名になりたいがためにデマを流したり、事実確認をせずにフェイクニュースを拡散したりする人も多く、それもフェイクニュースを増やす原因につながっているのでしょう。
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直近のトピック
直近で問題となっているフェイクニュースは新型コロナウイルス関連の話題です。
例えば、トイレットペーパーやおむつの原料が手に入らず、製造されなくなるというデマが広がり、一時期トイレットペーパーやおむつ、生理用品が品切れになりました。
他にもニンニクや次亜塩素酸水が新型コロナに効く、〇〇というお店・会社でコロナ感染者が出たなど、事実確認がはっきりしていないニュースが出回っています。
WHOでもデマ情報が広まるインフォデミックを、早い段階から警告していました。
特に若い世代ほど、フェイクニュースを真実だと思い込んで拡散する傾向が見られるので注意が必要です。
見抜く方法
フェイクニュースは事実っぽく書かれていることが多いので、記事を読んだだけで見抜くのは難しいでしょう。
記事の内容が真実なのか見極めるためには、同じ話題が他のメディアサイトに掲載されていないか調べてみると良いです。
重大なニュースであれば、他のメディアでも同様の内容で掲載されているはずです。
しかし、調べても最初に見た記事しか出てこない、しかもそれが個人サイトやブログ、個人運営のキュレーションサイトであればフェイクニュースの可能性が高いです。
他にも執筆している人が専門家であるか、情報の出典元がどこなのか記載がない場合は事実確認が行われていないデマ情報の可能性があるでしょう。
被害にあったときの対処
自分がフェイクニュースの被害を受けた場合、迅速に対処しないと炎上の収束に時間がかかり、長い間風評被害を受ける可能性があります。
嘘が拡散された時点で、すぐに事実が虚偽であることを証拠と共に公表しなければなりません。
しかし、そのやり方も適切でないとさらに炎上や攻撃を受けるでしょう。
個人では対処が難しいときは、フェイクニュースや風評対策の専門家に相談し、迅速に対処してもらうのも一手です。
有益な情報が手に入るといつも見ているまとめサイトが、実はフェイクニュースサイトだったというケースは多いです。
驚きの大きな情報は人に教えたいものですが、拡散する前に事実なのかしっかり調べた方が良いでしょう。
嘘情報に騙されないように、公式サイトや優良なまとめサイト、ニュースサイトで正しい情報を得るように心掛けることが大事です。
編集部のコメント
日本ではあまり盛り上がっていませんが、海外ではフェイクニュースサイトが話題になりました。それは普通のニュースサイトと変わらず、人手もかけて毎日のようにニュースが更新されているメディアでした。それなりのPV数も集まっていたそうです。
蓋を開けてみると全てデマ情報、フェイクニュースだったのです。今一度、普段から見ているサイトは信頼できるサイトなのか確認してみましょう。あまり有名ではないネットニュースメディア、まとめサイトを確認して記事を拡散していませんか?
フェイクニュースサイトである可能性があり、そうではなくてもフェイクニュースが混ざっている可能性があります。どこのサイトから情報を取得するべきか、どのメディアは信頼できるのか、今一度見直しが必要ではないでしょうか。
個人が運営しているまとめサイトは面白い話題を提供してアクセスを集めたい意図がありますので、情報のチェックはさほど行っていないでしょう。SNSで拡散する前にさまざまな意見をチェックしてみましょう。
※シエンプレが扱うSNS・WEBモニタリングサービスの概要資料は以下からダウンロードできます。